【秋田銀線細工の名匠】高坂 雄水

高坂雄水

出典:『潮』潮出版社 (1971年) 撮影:杉村 恒

雅号:高坂 雄水 KOSAKA Yusui
本名:高坂 水雄 KOSAKA mizuo

・1910(明治34年) ー 1972(昭和47年)
・記録作成等の措置を講ずるべき無形文化財(選択無形文化財)
・卓越した技能者(現代の名工)

彫金と鍛金の技法を組み合わせることで、繊細さ、精巧さを誇りながら、スケールの大きさも持ち合わせた格調高い作品を数多く製作した。

略歴

(明治43年)生まれ。
北秋田郡田代町の出身。

4歳の時に秋田市へ移り、15歳の時に竹谷本店へ弟子入りした。
独立後は主に、プレス加工による記念品の銀杯等を製作し、昭和12年に仙台市へわたり国立工芸指導所に入所。
指導所では、金属の表面処理と彫金技術を学び、鍛金の花びん等で商工省工芸展に6回入選、4回入賞した。
昭和27年、日展に初出品した作品は選外だったものの、昭和28年から2年連続で入選を果たした。
秋田へ戻った後、秋田市立工芸学校教師として後進の育成に力を注ぎ、昭和30年に「記録作成等の措置を講ずるべき無形文化財」(別名:選択無形文化財)に選択された。
その後も精力的に作品を作り続け、伝統工芸展に6回入選を果たし(第3回、第5回、第9回、第11回、第12回、第14回)、昭和46年には「卓越した技能者(現代の名工)」に選ばれた。

「そりゃ、身内に後継者はいないけど、意欲ある若者は他にいっぱいいますよ。
でも、私の技術をただまね、保存するというのでは仕様がない。進歩もない。
後継者というのは伝統を継ぐだけでなく、先輩をしのいで新しい自分なりのものを作り出していくものと考えたいですね。(高坂 水雄)」

ー 『現代の名工 秋田の銀線細工の名高める 新技法を取り入れ 25日、晴れの労相表彰』 秋田魁新報 (1971) ー

作品

「銀線置物(花模様菊)」(高坂雄水)

「銀線置物(花模様菊)」 高坂雄水・作
出典:秋田市史15巻

「銀線置物(花模様菊)」(高坂雄水)

「銀線置物(唐草)」 高坂雄水・作
出典:秋田市史15巻

銀線高楼(高坂雄水・作)

「銀線高楼」 高坂雄水・作
出典:『潮』潮出版社 (1971年) 撮影:杉村 恒

花嫁かんざし(高坂雄水・作)

「花嫁かんざし」 高坂雄水・作
出典:『潮』潮出版社 (1971年) 撮影:杉村 恒

 秋田県立博物館に収蔵されている高坂雄水の作品を観覧する

【参考文献】
『秋田魁新報』(1971)
『秋田市史第15巻』秋田県教育委員会(2000)
『潮』高橋千代三郎(1971)
『広報あきたNo.19』秋田市企画財政部広報広聴課(1952)
独立行政法人国立美術館 所蔵作品総合目録

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